2010年9月18日土曜日

LED

パチンコ店だろうか、
それなりに大きな建物であるその壁面には
往来を行き交う者に向けて情報を発信する
電光掲示板が目映い光を放っている。
情報といっても、キャンペーンや天気など
見落としても生活に大した影響もないような
情報ばかりである。
私はよくそこを車で通った。

いつものように
爆音でパンクロックを垂れ流しシャウトしながらの運転で
あざやかに車の間を縦横無尽に駆け巡っている中、
この闇夜に光り輝く電光掲示板に目がいった。
それは、原始人が恐竜に襲われている映像であった。

まず、恐竜の栄えたころに原始人はいないという謎と、
なぜ襲われているのか不明であると同時に、
この後の話の展開、つまりオチといわれる部分と
パチンコ店との共通項がなんら思い浮かばない。
一体、どうなるのだろうか。
しかし猛烈なスピードで走る私の車では、
当然のことながら、恐竜に追いかけまわされる原始人といった、
映像というよりは画像程度の情報しか目にすることができず、
オチまでは眺めることができない。
私はこの謎と不明に満ちた映像がどうしても気になり、
後ろを振り返った。
だが、電光掲示板は通り過ぎた後では見ることができない。
「まあ別にどうでもいいけど」
そういった矢先、前の車に激しく衝突した。
夜気にパンクのロックが浸透していく。

2010年9月15日水曜日

ZERO

またまた久しぶりのアップとなる。

近頃の飲料については
技術が向上しているのか知らんが、
カロリーがゼロとかいうとんでもない商品が
ずらりと陳列されている。
よく名を聞く商品のほとんどが
ゼロになってはいないだろうか。

さっきから咽頭が枯渇していて
それを潤したいけれども、
今しがたビッグマック三個も食べたし、
カロリーが気になるわ、
って時にカロリーがゼロだと大助かりだ。

しかし、なぜ「ゼロ」が可能なのか疑問である。
オリジナルと飲み比べても味は大差ないように感じる。

調べてみると甘味料に秘密があるらしく、
ゼロは人工甘味料を使用しているとのこと。
これについては発癌性物質の問題も指摘されている。

ゼロカロリーを購入する人間とは、
主に健康を気遣ってのことだろうが、
それを飲んだばっかりに癌になってしまっては、
本末転倒ではないか。

KAIZEN